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塩原温泉郷の湯と歴史

塩原温泉は、栃木県北部の活火山高原山の麓、 那須塩原市にある温泉で
す。近くには旧塩原町町内の箒川沿いを中心にa11の温泉があり、塩原温泉を含めこれを"塩原温泉郷"と呼ぶようになりました。1200年以上の歴史を持つ古い温泉郷です。 古くから"塩原十一湯"と呼ばれ、この呼称は現在も用いられており、複数の温泉の総称として"温泉郷"という表現を用いた最初の事例であるとされています。
平安時代湯治場として繁栄していた頃には弘方大師が、a1187年には源頼政が訪れ、また奥州平定に向った豊臣秀吉も元湯に入って戦いの疲れを塩原で癒しという話もあります。1659年会津大地震によって山津波が起こり、源泉が壊滅。その後帇川沿いに泉質が異なるa11の湯が湧出したのです。
それから塩原は多くの人々は訪れる温泉郷へと発展を遂げたのです。


塩原十一湯

塩原に入る最初の温泉で一軒宿。渓谷美を堪能しながらの温泉は格別。泉質の良さで飲泉第1号として認められた。温泉名の由来は昔ここで、鮎や鮭が大網でたくさん捕れたことから来ている。
泉質 ナトリウム、カルシウム、硫酸塩泉
効能 リューマチ、慢性皮膚病、神経痛

温泉名の由来は、かつてここの地で岩塩が採掘され釜で精製が行われていたことから来ている。温泉も食塩が含んでいる。塩原温泉郷のなかでも屈指の湧出量を誇る。
泉質 ナトリウム、カルシウム、塩化物、硫酸塩泉
効能 リューマチ、婦人病、神経痛

多くの文人に愛された温泉街。天岩や七つの岩、野立岩など渓谷の景色も良い。「岩の湯」、「不動の湯」の2つの露天風呂があります。
泉質 ナトリウム、カルシウム、塩化物、硫酸塩泉
効能 リューマチ、神経痛、胃腸病、婦人病

塩釜温泉から箒川支流の鹿股川をさかのぼった谷間に湧く温泉。 山深くひっそりとしており、渓谷の中での露天風呂のよさが楽しめる自慢の2軒の旅館があります。
泉質 ナトリウム、カルシウム、塩化物泉
効能 リューマチ、神経痛、皮膚病

尾崎紅葉の「金色夜叉」ゆかりの温泉として知られてい ます。会津へ抜ける道沿いだったため旅人がよく利用したことで有名。代表的な露天風呂のひとつ「青葉の湯」は対岸にあります。
泉質 ナトリウム、カルシウム、塩化物泉
効能 やけど、切傷、婦人病、胃腸病、皮膚病

ぼたんで有名な妙雲寺の門前町。八汐橋から蓬莱橋まで、旅館やみやげ物店などが軒を連 ねています。役場、観光協会等があります。
泉質 ナトリウム、カルシウム、塩化物、炭酸水素塩泉
効能 やけど、婦人病、胃腸病、皮膚病

塩原温泉郷の中心地。トテ馬車が行きかうところで、温泉もやわらかく、クセのない泉質でゆっくりと浸かることができる。
泉質 ナトリウム、カルシウム、塩化物、炭酸水素塩泉
効能 やけど、婦人病、胃腸病、皮膚病

国道400号と日塩もみじラインとの分岐店。天然記念物の逆杉がそびえる八幡宮のある中 塩原に点在する温泉です。各家庭には温泉が給湯されています。
泉質 ナトリウム、塩化物、炭酸水素塩泉
効能 やけど、胃腸病、胃腸病

塩原のさらに奥に位置する新しい温泉です。尾頭トンネルの開通で、南会津地方からの玄 関口になりました。中塩原と同じく集中管理の温泉が給湯されています。
泉質 ナトリウム、塩化物、炭酸水素塩泉
効能 やけど、婦人病、胃腸病

箒川支流の赤川湖畔に湧く温泉地。塩原発祥の温泉地であったが、1695年の地震による山 津波により埋没し、現在は3軒の旅館があります。
泉質 ナトリウム、炭酸水素塩泉
効能 リューマチ、神経痛、胃腸病、皮膚病

日塩もみじライン沿いの標高900mの温泉地。爆裂火口付近では今でも水蒸気と硫黄臭が 吹き出ているのが見えます。
泉質 硫黄泉
効能 リューマチ、神経痛、胃腸病、皮膚病


塩原と文人

塩原温泉は尾崎紅葉、夏目漱石、谷崎潤一郎など明治の文豪が数多く訪れ、著名な作品を残しています。そのため塩原町は「文学の町」としても有名で、町の人々は作品の多くを石碑に刻み大切に保存しています。 現在町にある文学碑は約23箇所あります。文学散策と称して文学碑をめぐりながら、塩原温泉を楽しんでください。

■尾崎紅葉(おざきこうよう)1868~1903


明治18年(1885年)、山田美妙らと硯友社を設立し『我楽多文庫』を発刊。『二人比丘尼 色懺悔』で認められ、『伽羅枕』『多情多恨』などを書き、幸田露伴と並称され明治期の文壇の重きをなした。明治30年(1897年)から読売新聞で『金色夜叉』の連載を始めたが、未完のまま没した。
『金色夜叉』は未完に終わったが、昭和に入って度々映画、ドラマ化をされた。



『金色夜叉』とは熱海の海岸で、金に目がくらんだ婚約者鴫沢宮から、裏切られたことを知らされた間貫一が高利貸しとなって金権社会に復習しようとするあらすじです。 熱海の海岸がこの物語の発端であるならば、塩原の場面は終結に向かう大事な場面であり、塩原の宿に着いた貫一は、言葉をつくしてその風景を賞賛している。美しい塩原で心の平安を取り戻した貫一は、隣室で心中しようとする男女を助ける。偶然にも二人から宮の不遇を聞かされた貫一は、帰京後、宮からの手紙に目を通すようになる。その宮からの切々たる長文のところで紅葉の筆は惜しくも途絶えてしまった。

【塩原とゆかりのある文人達】
尾崎紅葉・田山花袋・野口雨情・松根東洋城・長谷川かな女・斉藤茂吉・山岡鉄舟・山岡荘八・夏目漱石・谷崎潤一郎・松尾芭蕉・会津八一・泉漾太郎・国木田独歩・与謝野鉄幹・与謝野晶子・大町桂月・北原白秋・大岡昇平・森田草平・徳富蘆花・奥蘭田

塩原の美しい自然


左:【竜化の滝-りゅうかのたき-】 塩原の代表的な滝で、全長130m、3段になって流れる様子が竜が登っている様に見えることからこの名前がついた。

上:【回顧の滝-みかえりのたき-】 尾崎紅葉の金色夜叉でも紹介された、塩原を代表する滝で、回顧の吊橋を渡り、10m程歩くと観瀑台(展望台)があり、そこから滝を眺めることができます。


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